1on1
■組織のマネジメントが多様化、高度化している
■リーダーがメンバーのパフォーマンスを引き出すには
- 一人一人のスキルや置かれた状況を理解して、それぞれにあった形で関わり方を見出してコミュニケーションする。
- その方法として1on1が適切。
■1on1の目的
メンバー1人1人が組織、チームの中での経験から自発的に学び成長できる環境を整える。
- メンバーとの信頼関係構築
- メンバーのモチベーションを高める
- キャリアの相談をする
■自発的に経験から学ぶには
- 1on1で「経験学習サイクル」に沿って、経験を聞いて、整理して、次につながるポイントを抽出して、メンバーがアクションを決めて、チャレンジしていく。
- 経験を引き出すこと、本人が何にチャレンジしたいかを引き出すことがリーダーの役割。
- リーダーは「コーチング(引き出す)」「ティーチング(教える)」「フィードバック(伝える)」を使いこなす。
- 特に「コーチング」を使って相手の話をしっかり聞くことが重要。
■1on1のポイント
- 迂闊に1on1を始めない(冒頭で、この場は本音で話せる場であること、話した内容は二人だけの守秘事項にすること、最終的には「あなたがどうしたいか」を決めて良い場である、ことを伝える)
- 日頃から関係性を作る(心理的安全性を高める、メンバーが自分はここに居て良い、何があったら相談できると思われること)
- 相手の話を傾聴する、上司が持っていく答えに導こうとしない(相手の話を勝手に解釈しない)、私はこう感じたと伝える)
- GROWモデルで問いかける。
- Goal(目標:どうなりたいか?)
- Reality(現実:今はどんな状態なのか?)
- Options(選択肢:どんな方法がある?)
- Will(意思):何をやると自分で決める?)
■心理的安全性を高める方法
- 部下であっても「さん」付けする
- 挨拶する
- 仕事をしながら部下の話を聞かない
- 緊急事態でも慌てない
- 部下が失敗したら、叱らずに現状把握と取り組むべきことに集中する
- 相手の話をじっくり聴く、判断しない
- 自分の弱みや欠点を開示する
- あなたに関心があってあなたの話を聴くつもりがあるというシグナルを日々発信し続ける
■プロジェクトマネジメントへの応用
- PMおよびチームリーダーはメンバー1人1人と1on1を行う。
- 相手の話を傾聴して、話を整理して、次に繋がるポイントを抽出して、相手のアクションに繋げる。
- 過去にPMOのジュニアスタッフとの1on1で、プロジェクトメンバーから直接相談されることが少なく存在感が出せないと悩んでいたら、存在感とは何だと思うか、存在感を高めるためにはどのような方法が考えられるかなどの質問をして、接触回数を増やすことが必要だと、そのために会議の司会進行をやってみたいというアクションを引き出した。