Project Managementに役立つナレッジ

PM/PMOコンサルタントとして成長するために日々インプットしたことをアウトプットするブログです。

相手が論理的ではないと感じた場合は「前提」に相違がないかを確認する

■相手が論理的ではないと感じる場合

  • 相手が論理的でないと感じている場合は、自分と相手が持っている「前提」が合っていない可能性がある。
  • 例えば、自分が採用で大事にしているのは「マネジメント力」で、相手が大事にしているのが「語学力」だったとしたら、そもそも求めている人材自体が一致していなかったため相手の主張の根拠がわかっていなかった、ということがある。
  • ロジックの根拠としている「前提」を明確にしてコミュニケーションをすることでコミュニケーションミスを防ぐことができる。

■プロジェクトマネジメントへの応用

  • クライアントのマネジメントレベルに対してプロジェクトが順調であることを報告した際にいきなり「コスト削減方法を考えてほしい」と言われたことがある。
  • プロジェクトが順調なのになぜいきなりコスト削減を要請されるのかが分からずヒアリングした結果、実はクライアント内でトップダウンで「コスト削減をせよ」というお達しが出ておりマネジメントレベルのファーストプライオリティが「コスト」になっていた。
  • PMはQCDが守られているためプロジェクトが順調であるというロジックを持っていたが、クライアントからすると「前提」が変化したため順調ではないと感じていた。
  • 事前に変化を捉えて「コスト削減の要請」が来る可能性があると考え準備しておけば「〇〇機能については導入時期を後ろ倒しにしても良いと聞いておりフェーズを分割することによるコスト削減効果を検討して次回報告したいと思う」というようなプロアクティブな回答が出来た。