リーダーシップ
■リーダーシップとは
自己の理念や価値観に基づいて、魅力ある目標を設定し、またその実現体制を構築し、人々の意欲を高め成長させながら、課題や障害を解決する行動。
■リーダーの定義
- 付き従う者がいること
- 信頼がない限り、従うものはいない
■リーダーシップの3要素
行動=能力×意識
行動:ビジョンを打ち出す、夢を語る、正しく伝える、考えさせる
能力:決断力、説得力、問題解決能力
意識:熱心、明るく前向き、誠実、謙虚、オープン、強い責任感
■目指すリーダーの姿の例
- ビジョンを示し、チームメンバーを共感させ、ゴールに導いていく人
- 豊富な知識・経験があり、自身とチームの視点・視座を変えて物事の本質をとらえられる人
- 明るく優しく、自信にあふれ、物怖せず、謙虚で学ぶ姿勢を常に持っている人
■目標を実現するためのステップ
- 目標を立てる(成功基準を明確化し振り返り評価ができる状態にする、目標の意義を腹落ちする)
- チームメンバーに目標に共感してもらう(メンバー個人が大事にしている価値観を意識して目標をわかりやすく伝える
- 計画を立てる(6W1Hで具体的に計画する、メンバーに計画させる場合はエンパワーメントの考え方でメンバーに少しだけ難易度が高い課題を課す、計画はメンバーが作る、必要に応じて支援する)
- 計画を実行する(まずメンバーに任せる。当初の計画通りに進んでいるなら進捗管理のみを行い、計画と乖離した場合はリーダーが介入して軌道修正をする)
- 不測の事態が起きた場合は、まずは事態を収拾して(リーダーに結果責任があるという自覚)、今後に向けた改善をする。(リーダーの見落としであれば謝罪、個人の責任追及ではなく組織の構造的な問題がないかを確認する)
- 振り返りを行う(KPTでできたこと、できなかったこと、今後挑戦したいことを明らかにする)
■プロジェクトマネジメントへの応用
- プロジェクトの目標を明確に立て、PM自身がその目標を腹落ちする。
- チームメンバー1人1人の価値観や性格を意識して、目標を腹落ちしてもらえるように説明する。
- メンバー自身が計画、実行を行いコミットメントと自己効力感(自信)を高めて自律的に動けるチームを作る。
- リーダーは通常時は過剰に介入しない。計画どおりに物事が進まない場合や不測の事態が起きた場合は介入して問題を解決する。
- 1 on 1や振り返りを定期的に行い、うまくいったこと・成長したことを共有することで自己効力感(自信)を高める、うまくいかなかったことがあれば今後どうすれば良いかを考える。