人を動かす力
■人を動かす力とは
人々に物事を実行させる力
■人を動かすプロセス
- ありたい姿を定義する
- 状況を分析する
- 基本スタンスを定める(どんな力を使うのか)
- アプローチを考える(どのように力を使うのか)
- 実行する
■力の源
- 公式の力(役職、権限、予算権など)
- 個人の力(専門性、経験、信頼、人となり)
- 関係性の力(人の力を利用する、巻き込む、派閥)
■人が動くメカニズム
- 合理的判断(得、メリット)
- 感情価値観(好き、共感、粋)
- 生物的本能(深層心理)
■それぞれの力が有効な状況
- 公式の力は、迅速な判断が必要な時。
- 個人の力は、公式な力がない人が人を動かしたい時。
- 関係性の力は、応援者を増やしたい、反対者を減らしたい時。
■影響力の武器
- 返報性(ギブアンドテイク)
- 社会的証明(みんながやっているから正しいはずだ、行列が出来ているから美味しいはずだ)
- 好意
- 権威
- 希少性
- コミットメントの一貫性
- 非言語コミュニケーション(視覚、聴覚)
■プロジェクトマネジメントへの応用
- プロジェクトオーナーおよびマネジメントレベルへは定期的にプロジェクトの状況を報告して、宿題が出されたら適切に対応して信頼を得ておく。
- 合わせて、プロジェクトのQCDのうち最も大事にしていることや必達の事項も常に確認しておく。
- プロジェクトで課題が発生した場合に、どうしてもプロジェクト内で解決できない場合はプロジェクトのQCDを変更する必要がある。
- 合併などスケジュールが決まっているのであれば納期(D)、法改正対応などスコープが減らせないならスコープ・品質(Q)は必達としてQCDを再設定した案を策定する。
- 反対されそうなステークホルダーには事前にしっかりとプロジェクトの意義や計画変更の妥当性を説明して根回しをしておく。
- プロジェクトオーナーおよびマネジメントレベルに対して「これまでご報告してきたとおり」「プロジェクトオーナーおよびマネジメントレベルとっても失敗できないプロジェクトであり必達事項は遵守できる計画を策定」「〇〇部や〇〇さんにもご理解を得ている」などを伝えて計画変更の承認を取り付ける。